5年後のインフィード広告は3000億円市場に--サイバーエージェントが国内動向を調査

 サイバーエージェントは2月9日、デジタルインファクトと共同で、国内インフィード広告の市場動向調査の結果を発表した。調査は2016年10月から12月の間で実施。動画広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータなどをベースにしている。

 インフィード広告は、FacebookやTwitterなどのSNSにおいて、ユーザーのメディア視聴体験に沿った新しい広告フォーマットとして活用され、現在はタイムライン形式のスマートフォンメディアを中心に導入が進んでいる。2016年は幅広い広告主からの支持を受け、予想を上回る需要拡大が進んだという。

 インフィード広告市場規模予測(プロモーション目的別)によると、2016年のインフィード広告は、ゲーム企業による出稿増の一服感が見られた一方で、大手EC事業者などのゲーム以外のアプリプロモーション需要は引き続き好調を維持している。


 ウェブプロモーションでは、インターネット広告を従来から活用している広告主利用が進み、インフィード広告の出稿金額の増加がみられた。同社では出稿金額の上昇が今後も緩やかに継続すると予想している。なお、スマートフォンメディアでのインフィード広告の導入が進んだことで、スマートフォン比率は96%を占める結果となった。

 インフィード広告市場推計(配信先別)を見ると、2016年はSNS向けの需要が大きく拡大したという。従来メディアの強い需要に加え、新興メディアが市場をけん引。豊富な広告フォーマットの提供も進み、広告主の選択肢が増えたことで需要増加につながった。


 また、インフィード広告の配信先が多様化したことで、SNS以外のニュース・ポータルサイトなどへの配信先比率が前年よりも増加。64%の比率を占めるSNSが今後も市場を成長させるとともに、ニュース・ポータルサイトなどを中心に、さらに広告配信先の多様化が進むと予測している。

 インフィード広告市場推計(静止画/動画別)によると、2016年はSNSでの動画フォーマットを使った広告が大幅に増加。インフィード広告市場における動画比率は昨年より上昇している。


 ユーザーとの中長期的な関係を目指した広告主だけでなく、商品・サービス購入などの費用対効果を求める広告主からも幅広く受け入れられた。インフィード広告における動画フォーマットの利用は、今後も需要の拡大に伴ってSNS以外にも配信が広がることで、動画比率は中期的に上昇を続け、2022年には市場全体の1/3のシェアを占めると予測している。

 また、ユーザーに寄り添ったクリエイティブ制作や表現に対する取り組みにより、ユーザーとコンテンツ、そして広告とが良好な関係を続けることで、インフィード広告の市場規模は今後も成長を続け、2022年には3013億円に達すると予測している。

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