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巻き尺の根本的な弱点を解消するスマート距離計「VH-80」--2方向にレーザー照射

 春は進学や就職、転勤など、生活が大きく変わるシーズン。そうした引っ越しや模様替えの季節に役立つツールとして、レーザーで距離を測れるデバイス「dTAPE」を以前取り上げた。

 dTAPEはスマートフォンと連携するなど便利な道具なのだが、巻き尺の計測原理から生ずる弱点を解消できていない。その弱点とは、計測する区間のいずれか一方の端に触れさせる必要がある、という制約だ。

 そこで今回は、計測区間のどちらの端にも触れず距離を測れるレーザー式スマート巻き尺「VH-80」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。

(出典:Kickstarter)
計測区間のあいだで距離を測れるデバイス(出典:Kickstarter)

 VH-80は、レーザーを対象物に照射し、反射光を使って距離を測るデバイス。dTAPEとの違いは、レーザー光線を2つの方向へ同時に出すこと。例えば、左右や上下にレーザーを照射し、VH-80から左右または上下にある対象物のあいだの距離を測るのだ。つまり、計測区間のあいだに置いて、端に触れず距離を測れる。

滅多にないけれど、こんな場面で役に立つ(出典:Kickstarter) 滅多にないけれど、こんな場面で役に立つ(出典:Kickstarter)

 片方のセンサで最大40mの計測が可能なため、全体で最大80mまで測れる。誤差は±3mm。表示単位は、mm、cm、m、インチ、フィートが選べる。

(出典:Kickstarter)
最大80mの計測が可能(出典:Kickstarter)

 両センサの計測結果を合計した値のほか、右(上)方向および左(下)方向の距離もリアルタイムに表示できる。これを利用すると、壁面のちょうど中央に絵を飾る、といった作業の位置決めが楽になる。

左右や上下の中央位置を決めることにも使える(出典:Kickstarter) 中央の位置決めにも使える(出典:Kickstarter)

 距離を測るだけでなく、2回計測して面積を算出することと、3回計測して容積を算出することが可能。さらに、ピタゴラスの定理を応用し、3角形の2辺だけ測って残る1辺の長さを算出するモードも備えている。

三平方の定理を利用するモード(出典:Kickstarter) 三平方の定理を利用するモード(出典:Kickstarter)

 スマートフォンとBluetoothで通信し、専用アプリで制御できる。モードの切り替え、計測結果の記録、写真と連携した計測データの表示など、多彩な機能が用意されている。

 水準器を備えているので、正しく水平に設置できる。電源は単4形電池2本。サイズは18×40×72mm、重さは150g。

 Kickstarterでの支援受付期間は日本時間5月12日まで。記事執筆時点(日本時間3月29日15時)でキャンペーン期間は43日残っているが、すでに目標金額2万ドルの2倍を上回る5万ドル弱の資金を集めている。


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