話題の「Mastodon」のインスタンスを簡単立ち上げ--さくらが専用ツール公開

 さくらインターネットは4月18日、分散型ソーシャルネットワークサービス「Mastodon(マストドン)」のインスタンス(サーバ)を簡単に立ち上げるためのスタートアップスクリプトを提供開始した。


「Mastodon」

 Mastodonは、オープンソースソフトベースのソーシャルネットワークサービスで、ドイツ在住のEugen Rochko氏によって開発された。Twitterに似たUIを採用しており、1つの投稿(トゥートと呼ぶ)あたり最大500文字まで投稿可能。ユーザーは所属するインスタンスを選択してアカウントを作成・ログインすると、インスタンス内のほかのユーザーとコミュニケーションできる。

 また、インスタンス同士も連携しており、ほかのインスタンスのユーザーともコミュニケーションできる。インスタンス自体は誰でも設置可能であり、全世界のインスタンス数は1000を超えている。特に、日本ではここ1週間で驚異的な盛り上がりを見せており、日本の大学院生のぬるかる氏が提供している「mstdn.jp」のほか、ピクシブが提供している「pawoo.net」がユーザー数で群を抜いている。


「Pawoo.net」

 今回のスタートアップスクリプトにより、Mastodonのインスタンスを簡単にセットアップできるようになる。さくらインターネットの広報担当者に提供背景を聞いたところ、「現在人気の高まっているMastodonをより簡単に使ってもらえるように提供した。ユーザー自身でも構築は可能だが、手間だと思っていたユーザー向けにMastodon参加の敷居を下げるため」と回答した。

 また、同社の代表取締役社長の田中邦裕氏もブログでMastodonの支援について言及しており、「完全に分散しているものの、一つのネットワークとして存在し続けるというインターネットの本質的な価値を持つMastodonを支援したいという思いも込めている」と広報部では述べている。

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