Waymo対Uberの自動運転技術めぐる訴訟、検察が捜査へ

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高森郁哉 (ガリレオ)2017年05月15日 12時54分

 Waymo(Googleから独立した、自動運転車の開発企業)がUberを相手取り、機密情報を盗んだとして提訴した件で、担当の米連邦判事は検察側に捜査するよう求めた。


提供:James Martin

 米国時間5月11日に発行された文書で、米連邦地方裁判所のWilliam Alsup判事は司法省に対し、この訴訟に関連する企業秘密の盗用の可能性を捜査するよう指示した。Waymoはこの訴訟で、Uberが自動運転技術に関する機密情報を盗んだと主張している。Alsup判事は、刑事訴追が正当かどうかを判断する「立場にない」と述べた。

 同日の別の決定で、Alsup判事は、この訴訟で非公開の調停を求めるUberの申し立てを却下した。Googleの親会社Alphabetの傘下にあるWaymoは、この申し立てに反対し、公開裁判を求めていた。

 Uberの広報担当者は、メールで次のように述べた。「Waymoの従業員が調停での合意を順守するよう求められる可能性を、Waymo側が回避できることになり、遺憾に思う。当社は依然としてこの訴訟に自信があり、どのような場であれ、われわれが独自に開発した技術に関して申し述べる機会を受け入れる」

 Waymoの訴えの核心は、Googleの元従業員であるAnthony Levandowski氏が、2016年1月の離職前に「最高機密」のファイル1万4000件を盗み、自動運転トラックの新興企業を独自に設立したというものだ。Uberはこの新興企業Ottoを同年8月に買収している。

 Alsup判事は裁定の中で、Waymoが「人為的」または「戦術的」な手続きを使い、被告からLevandowski氏を外すことで調停に向けた義務を回避しようとしたとするUberの主張も却下した。

 「これら主張は不当だ。Levandowski氏に対する(人材引き抜きに関する)主張を調停することにより、Waymoは同氏と調停する義務を受け入れてきた」(Alsup判事)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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