ランサムウェア被害で13億ウォン支払いへ、韓国ウェブホスティング企業

Cho Mu-hyun (CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年06月21日 09時22分

 ランサムウェア攻撃を受けた韓国のウェブホスティング企業NAYANAが、13億ウォン(約1億2700万円)相当のビットコインをハッカーらに支払うことに合意したという。

 NAYANAは現地時間6月10日に攻撃を受け、同国のオンライン監視機関である韓国インターネット振興院(KISA)に通報した。

 セキュリティ企業Trend Microによると、ハッカーらはランサムウェア「Erebus」を使用してNAYANAサーバのうち153台を攻撃し、数千ものウェブサイトを使用不能にしたという。

 KISAによると、同社がホスティングする約3400のウェブサイトが感染したという。

 ハッカーは、元のデータとバックアップにパスワードをかけて、NAYANAが復旧できないようにした。ハッカーは550ビットコイン(18億ウォン)の身代金を要求してきたという。

 NAYANAの発表によると、同社はサーバを復旧するために合わせて13億ウォンを支払うことで合意したという。ハッカーに対する支払いは3回に分けて行われ、初回の4億ウォンを支払った日に、パスワードを入手するために必要なキーが送られてきた。

 NAYANAはまた、現金を確保するために、買収の意図を示していた企業から借り入れると述べている

 ハッカーから送られてきたキーは、NAYANAが運用している153台のサーバのうち、50台を復旧させるためのものだ。NAYANAによると、6月末までに90%のサーバを復旧できる見込みだという。

 5月には、ランサムウェアのWannaCryを使った攻撃が150カ国に及んだが、身代金を支払った被害者は極めて少なかったとみられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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